キッチンからお送りします。

キッチンにて、思った事やった事、書き連ねています。

甘さ控え目!ヨーグルトクリームの1歳バースデーケーキ!

先日、息子の誕生日の為、イベントに興味のないように育てられた私が奮起して、飾りやら衣装やら、ケーキやら頑張りました。

イベントに興味なく育てられた、というのは、幼少期、父親がクリスマスプレゼントを避けたいが故に、「サンタはいない。おもちゃ屋が作ったキャラクターだ。日本は仏教だ。」と言い聞かせられた為です。

まだ幼稚園に行くか行かないかの年頃の、夢と幻想に生きている幼き私に現実を突きつける良き父でした。
バレンタインデーなども然り。ファミコンに至っては、「ファミコンを繋ぐと、テレビが壊れる」ということで買ってもらえませんでした。友達の家のテレビはなぜ壊れないのか、とても不思議でした。もはやイベント事ではないですが…。


と、こんな感じで育てられた為、自分の息子には、まだ夢と幻想の中にいて、キャッキャしてほしいなぁ、と思って頑張ったのです。


しかし、最近の我が息子は、急激に食欲が増し、これまでの離乳食の量を食べ終え、無くなったと分かった途端、イヤイヤと首をブンブン振りながら大泣きしておかわりを所望する、という子どもらしい行動に出るようになりました。

こんな彼に、通常のバースデーケーキなど食べさせた日にはどうなるのか…。ケーキという食べ物の存在を知ってしまった後、彼は、もうケーキに気持ちが支配されてしまうのではないか…と不安になった私。こりゃ、ケーキ=そんなに美味しいものじゃない、くらいの甘くないものを作らねばならぬ、と思うに至りました。ってこの発想自体、父と変わりないなぁ、と血は争えないことは薄々勘付いてはいます。


ちなみに、余談ですが、製菓衛生師、というパティシエの資格だけ持っておりますが、パティシエにはなりませんでした…。


で、作ったレシピはこちらです。
もしご参考になる方がいらしたら幸いです。


サイズ:直径12cm

*材料
・全卵(Lサイズ) 1個
・グラニュー糖 15g
・トレハロース 15g
・薄力粉 30g
・サラダオイル 3g
・マーガリン 3g
・バニラオイル 1滴


*作り方

1.型にクッキングシートをセット。先にサイド部分をセットし、円形の底部分を後にセットした方が良いです。

2.オーブン170℃に余熱開始。

3.湯煎用のお湯を沸かす。50℃くらいがベストです。鍋底にプツプツと水泡が付くくらいです。

4.薄力粉を振るっておく。

5.ボールに全卵を割りほぐし、グラニュー糖を加え、グラニュー糖が溶けるくらいまで泡立てる。

6.5を湯煎にかけて人肌程度に温める。
温めながら泡立てた方が良いです。火が入ると固まってしまうからです。人肌とは、ちょっと生地を手の甲に垂らして、冷たいとか熱いと感じないくらいです。

7.人肌程度に温まったら、更に泡立て、8の字を書いて消えない位まで泡立てます。

8.湯煎が空いているので、オイルとマーガリン、バニラオイルを小さめのボールに入れて、溶かしておきます。熱々にならないように。溶ければOKです。

9.薄力粉を7に入れ合わせます。1箇所に入れるのではなく、泡が消えないようまんべんなく入れたら、ゴムベラで真ん中からのの字を描くように、底からすくい上げるように合わせていきます。

10.ほんの少し粉が残っている位で、8のオイル達を入れます。まず、8のボールに9の生地を少し入れしっかり混ぜ合わせたものを生地に入れ、混ぜ合わせます。気泡を潰さないように。

11.型に流し入れ、オーブンへ。オーブンは、160℃に下げて25分程焼成

12.焼き上がりは、手で押して反発すれば中まで焼けています。焼き縮みを防ぐ為、オーブンから出し、すぐに15㎝くらい上からトンと1度落とします。

13.型から外し、粗熱が取れたらラップで巻いて、使う時まで保存。


個人的には、前日以前に焼いておいて、冷凍庫で保存。使う数時間前に常温解凍をおすすめします。ケーキ作る時に、スポンジ焼いて飾り付けて、ってやる事多いと面倒ですしね。

ポイントは、トレハロースです。トレハロースは甘さが大体砂糖の半分くらいです。カロリーは変わりませんが。
甘さを控える為に、単純に砂糖を減らしてしまうと出来上がりに問題が生じる、そこで、砂糖の役割そのままの甘味料として開発されたのがトレハロース、と専門学校で習いました。
でも、砂糖を100%トレハロースに代えるとうま味が低く、あまり美味しくないので、砂糖全量の半分までの代替くらいがおすすめです。


ヨーグルトホイップクリーム

甘さやら濃厚さを教えすぎないように、ちょっとでも控えめでと、ヨーグルトを混ぜ込むことを考えました。

*材料

・無糖ヨーグルト(水切り済) 100g
・生クリーム(35%) 100g
・粉ゼラチン 2g
・水(ゼラチン用) 大さじ2
・グラニュー糖 10g
・トレハロース 5g


*作り方

1.ヨーグルトは、前日から水切りします。ザルにキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを入れ、冷蔵庫で一晩水を出したもの。

2.水、粉ゼラチンの順で耐熱容器に入れたら、レンジ500w20秒ほど温め、ふやかします。熱くなりすぎないように。

3.生クリームを泡立てます。生クリームを入れたボールにグラニュー糖を入れ、氷水を張ったボールの中(氷煎)で、8分立てくらいまで泡立てます。ホイッパーで掬って、ちょっと降るとボテっと垂れる程度。

4.ヨーグルトをほぐし滑らかにしたら、ふやかしたゼラチンに少量入れて混ぜ合わせ、ヨーグルトに戻し、ムラにならないよう混ぜ合わせます。

5.4に3のホイップを、ホイッパーひと掬い程入れ、合わせた後、3のホイップに入れて合わせます。


組み立て・飾りつけ

*材料
・スポンジ
・ヨーグルトホイップクリーム
・シロップ(水50cc+オリゴ糖ほんの少し)
・苺など、お好みで食べられるフルーツ。


1.スポンジをカット。3枚になると思いますが、1番上は使いません。味見用で食べてください。

2.スポンジをカットしたら、2枚共、シロップを刷毛で塗ります。しっかり吸わせる方がしっとりして食べやすくなります。

3.1段目にクリームを塗り、苺などを並べます。その上にまたクリームを塗り、残りのスポンジを置きます。

4.クリームを全体的に塗っていきます。
ナッぺナイフ(パレット)という道具がある方が良いかと。トップに拳大くらいのクリームを落とし、バターのように塗り広げ、余ったクリームはサイドに流すように落とします。落ちたクリームをサイド全体に塗って、もう一度、クリームを塗るとキレイに塗れます。と、この作業、何回か練習しないとキレイに出来ないです…。プロの様にするには、もうそれはそれは、何十台何百台と塗り込まないと…なので、手作り感溢れててもいっか、と思ってやってます。

5.トップにクリームを絞って苺や飾りを飾って完成!ここも、プロの様にするには…なので、手作り感溢れさせて仕上げました。

 
で、出来たのコレ‼︎ってまともな写真撮るの忘れたんですよ〜‼︎痛恨の極み…って程でもないですが。息子の手インしたボケボケの写真しかない…。作業中なんかキッチンがミニマム過ぎて、写真なんか撮れませんでした…。

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そして、結果、息子は、ケーキ=あんまり美味しくない、と思ってくれたかというと…。


残念でした…。1切れ食べ終わったのち、無くなった途端、おかわり号泣要求。しゃーなしで1切れの半分を差し上げ、残りのケーキを撤収するもケーキを追いかけてキッチンまで来てケーキを見つめる、というケーキ命状態に…。

いや、かーさん、一生懸命作ったから、嬉しいよ。嬉しいけど、作戦失敗だね…。ありがとう、そんなに喜んでくれて…。

という結果でした。やっぱり、作り立てのショートケーキって美味しいですしね。苺も大好きだもんね。大人が食べても、我ながらあっさり系の美味なショートケーキでした…。グラニュー糖を全てトレハロースに代える、というもっとダークな事をすべきでした…。

と言いつつも、息子が喜んでくれたようなので、よい誕生日にしてあげられたかな、と満足はしています。きっと覚えていないんだろうけど、潜在意識の底の方に残ってくれていたらいいなぁ、と思います。